8月30日から3日間、二階自民党幹事長とともに中国を訪問し、中国要人の方々との会談に同席させて頂き、リアルな外交現場を経験して参りました。
鐘山商務部長と会談
日中関係の前向きな関係構築を目指した会談
今回の訪問の主な目的は、中国漁船の追突事故や、尖閣諸島問題等によって、日中両国関係が残念ながら冷えた状態となったことに対し、「隣国として友人としてお互いの互恵関係を取り戻し、未来志向で友情関係を構築すべき」との二階幹事長の信念によって、ここ数年関係改善が進められてきましたが、正常な軌道に戻った日中関係を更に推し進め、胸襟を開いた有意義な意見交換を行うためであります。まさに米国を含む、極東アジア情勢が重要なタイミングを迎えている中で、大切な会談の数々でありました。
宋濤中連部長との昼食会
昨年5月に李克強首相が訪日され、日中関係の全面的改善の勢いがいよいよ強まってきた中、安倍総理が本年中に訪中することに対して、両国より前向きなやり取りが行われました。その次には習近平国家主席の訪日を期待したいところであります。
具体的には、王毅外相、王岐山国家副主席、それぞれとの会談。更には、両国の与党間交流として宋濤中央対外連絡部長らとの会食という、ハイレベルのものでありましたが、特に王毅外相からは、以下のような言及がありましたので記しておきます。
王岐山国家副主席との会談
「今年はちょうど日中友好条約締結40周年であり、過去を受け継ぎ未来を切り開く重要な節目である。第一に、日中双方は、原点に戻り、両国関係が健全に発展する政治的な基礎をしっかりと擁護しなければならない。第二に、初心を忘れず、両国人民の友好を再構築するという重要な使命をしっかり心に刻まなければならない。第三に、約束を果たさなければならない。日本であれ、中国であれ、いずれも地域において覇権を求めないという誓いに基づき、かつ、その他の国がこうした覇権を構築することに共に反対しなければならない。第四に、時代の変化に対応し、東アジア経済共同体の建設を共同で推進しなければならない。」
王毅外相との会談
両国間の政治交流の重要性を痛感した訪中
40年近くに及ぶ長年の二階幹事長の中国とのお付き合いがあるからこそ、大切な国と国との関係が成り立っている、ということの重みを痛感致しました。中国は、偉大な隣国として我が国にとって極めて重要な存在であり、お互いがウィンウィンの高め合う同志として、歩んでいかなければいけない国であります。そのための両国間の政治の交流は極めて重要であります。そのことを実際に具体的に進めてゆく覚悟の必要性を痛感した、3日間でありました。
唐家璇日中友好協会会長との会談
ぶら下がり会見