日中友好議連の一員として中国北京を訪問
去る4月27日〜29日に、日中友好議連の一員として中国北京を5年ぶりに訪問しました。メンバーは森山裕自民党幹事長を団長とする超党派の議員団で、公明党の赤羽副代表、立憲民主党から岡田克也前幹事長、共産党は志位和夫議長ら、14人の参加の訪中でありました。

28日には、中国人民対外友好協会トップの楊万明会長との対談の他、中国共産党外交を担う中央対外連絡部(中連部)の劉建超部長らとの夕食会が行われました。


いずれも森山会長からは、「両国の国民感情が良好とは言い難い中、日中関係を改善基調に乗せていく上で人的交流と相互理解が不可欠だ」との発言、そして中国側からは「中日関係の改善と発展に重要な意義を持つ」ということでお互いの認識を共有し、今回の訪問を両国にとってのいい機会として発展させていくことを確認しました。
趙楽際・全人代常務委員長との会談 パンダの話題も
29日には、今回のメイン行事であります中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会(全人代)常務委員長との会談を行いました。

森山会長からは、「平和・協力・友好を基本とした日中の関係改善をお互いに行っていくことが重要である」との発言を行った上で、水産物・畜産品の輸入について、レアアースの制限問題、尖閣列島問題、日朝拉致問題等について、率直に意見交換を致しました。
また、パンダの話題になり、和歌山で飼育中のジャイアントパンダについて契約期間満了により6月末に中国へ返還されることが決まっている件について、日本側から「パンダは日本で愛されていて、日本国民はパンダとの別れを悲しんでいる」とした上で、新たなパンダを貸与してもらうよう中国側に要請をしました。加えて、今後も関係改善基調を進めていくために、若手政治家の交流を進めていくよう今年中に計画をしたいとの意向も伝えました。
やはり、実際に会ってお互いが心を通じ合わせる努力をすることの重要性を改めて痛感した訪中でしたし、今後しっかり継続していくことが大切だと強く思いました。


先進技術の実証実験をたゆまなく進める中国
それから北京市中において行われている自動運転のバスとタクシーを視察し、実際に乗車してきました。これは自動運転モデル区を約10キロ四方で指定をし、その中で一般乗客向けにレベル4でかつ完全無人運転を自由に走らせて、実際にアプリでロボットタクシーを呼び移動出来るという実証実験であります。まさにここまで来てるのか!と思わせられました。


日本においても拠点間の実証実験から次の段階への自動運転の実装に向けての追求の必要性を感じさせられました。新しいイノベーションへの挑戦に対する中国は、恐るべし!