昨年4月に自民党二階幹事長がロシアを訪問しメドベージェフ首相と会談し「両国の与党同志の交流を積極的に行うことによって友好親善を深めお互いの経済発展につなげよう」との合意に基づき去る3月21日より鶴保参議院議員を団長とした(他3名)外交団の一員としてロシア極東のウラジオストクを訪ねて来ました。
熱のこもった歓迎と親日感情の強さ
今回のメインテーマは両国の観光交流についてであります。沿岸地方のコジェミャコ知事との会談を始め、タラバエヴァ連邦院議員との夕食会や副知事とのランチミーティングなど重要なキーパーソンとの友好的で有意義な数々のミーティングをすることが出来ました。
またその歓迎ぶりには日本に対する大きな期待を強く感じさせられました。印象としては親日感情が強く、近年お互いの国を行き来する観光客が増えていることによって今後の明るい兆しを感じているようで、日本の航空機の直行便やビザの手続きの廃止等の具体的な要望を頂きました。また文化交流やスポーツを通じての交流も今後相互にやって行きたいとの話し合いも行なうことができました。
交流事業を提案
我々日本側からは遺骨収集等がこの地域のみここ2年停まっている現状を話し、再開に対する要望をしたところ知事から快諾を頂き早速成果につながることとなりました。また環境・防災をテーマとした子供交流プロジェクトを毎年20名程度の世界各国の若者を日本に無料で招致している事業に是非応募されてはどうかとの提案もさせてもらいました。
美しい景観と観光的潜在力のある都市ウラジオストク
何と言っても成田-ウラジオストクは飛行機でわずか2時間、到着時の気温は0℃。景色はまさにヨーロッパの都市景観であります。こんなに近くて全く趣きの違う感覚を味わえる瞬間にこの地域との潜在的な観光交流のポテンシャルを感じました。ウラジオストクは坂道の多い港町であります。
澄んだ空気とともに本当にきれいな街並でメインの橋を見下ろす夜景は絶品でありました。航空便の利便性が増しホテル事情も良くなれば日本人好みの観光地間違いなしとの実感であります。もちろん日本人に対する尊敬の気持ちも大きいようで、日本へも旅行をしたいロシア人は多いようでクルーズ船での日本への観光や様々なアイデアの商品を今後、提供することによってインバウンドも増加してゆくと思います。
感じた与党交流の重要性
今回のようなお互いのコミュニケーションをもっともっと深めることによって理解も進み、具体的な事項も解決してゆくことだろと思い与党交流の重要性を体感させて頂いた有意義な訪問でありました。
シベリア抑留者慰霊碑への献花と平和への誓い
それから最後の行程でシベリア抑留者の慰霊碑に献花をすることが出来ました。1945年~1956年の間、60万人近い日本兵がシベリア全土で強制労働を強いられた悲しくて悲惨な歴史を改めて思うとまさに言葉が出ませんでした。
戦争は絶対にダメだ!もちろんのことですが他国との関係性が良好で友好であることの大切さを強く認識し、国家間の外交の重要性と必要性を思いながら帰国致しました。