吉武地区におけるコミュニティースクール事例
9月2日、学校・学童・コミュニティー活動(子供達への英語教育)の現場視察のため、宗像市の吉武地区を訪ねて参りました。
小規模学校である吉武小学校の丁寧な授業を参観し、校長先生から、「この地区は運動会を地域と一緒にやる等、随分前から積極的に学校と係ってもらっており、うまく交流しています。」という話を伺いました。まさにコミュニティースクールを自然に行っているわけであります。
情のこもった学童保育
その後、学校内にあります学童の建物では、地域コミュニティーが市から直接委託を受け運営をしており、他に類を見ない愛情のこもった取り組みを行っておりました。
特徴のある寺子屋事業
次に、近くにあります吉武地区コミュニティーセンターに移動をし、毎週火曜日にコミュニティー事業として行われております寺子屋事業を見学させて頂きました。
これは宗像市が雇っているALT(外国人の英語教師)のマイケル先生による英語講座であります。学校帰りの小学生30人程を、ALT教師と地域のボランティアと市役所の担当者が一緒になり、遊びながら英会話を学ぼうとするもので、約1時間、外国人の英語教師が英語のみでビデオを見たり、歌を唄ったりしながら自然に英語でのコミュニケーションをとるというコミュニティー事業です。地域の方々が自ら発想した子供の教育を地域ぐるみで行っているものでありました。
現場を見て率直に驚くと同時に、地域と子供達の和やかで、将来を見守った優しいこの姿が、新しい成熟国家日本の一つの重要なコンセプトだと思いました。
視察を終えて感じたこと
日本は少子高齢化という、世界に類をみない人口構造上も財政上も大変厳しい時代を迎えておりますが、だからこそ良い子供を総ぐるみで育ててゆくことが最も重要なことであります。地域と子供をどう結び付け、愛情をもって交流を具体的にどう進めてゆくかということを、実際に生き生きと行っている吉武コミュニティーの取り組みをしっかり勉強させて頂きました。
関係者の皆様ありがとうございました。