地域包括ケアシステムの実現へ向けた動き
地域包括ケア関連法案の成立をうけ政府は現在中・長期的視点に立った社会保障政策を都道府県と共に具体的に地域に落とし込むための協議を行っています。
健康で長寿社会をつくるための健診・予防対策による健康社会の実現や、人口減少に対応する医療・介護サービス体制の改革。また持続可能な医療・介護制度の維持のためのバランスある取り組み。等々これからの医療・介護政策の柱の具現化に向け努力が始まっております。
それと同時に地域においては、地域におけるケアシステムをさまざまな関係者が連携し、ネットワークとマネジメントを通じて推進してゆく体制をつくるため、現場の方々は不安を感じながらではありますが、前向きな取り組みを始めております。
地元の病院を視察
そこで、9月1日 古賀市にあります福岡聖恵病院をお訪ねし視察させて頂くとともに地域の現場を担っている立場からの率直なご意見を伺いました。
内科・精神科・精神科デイケア・重度認知症患者デイケア・グループホーム・ショートステイ・有料老人ホームと、さまざまな要請に対応したきめの細かいサービスを親切、丁寧に対応している施設でありました。
いわゆる介護難民といわれるなど自立に限界がある社会的弱者をいかにして包み込み、そしてその尊厳を大事にするという社会福祉の原点を勉強させて頂きました。また今後まだまだ増え続けるだろう認知症対策の重要性や看護職員などのマンパワーを中・長期的にどのように養成してゆくかなどの重要な指摘を頂きました。
現場第一主義の視点が大切
新しい地域包括ケアとはそれぞれの地域の特性を十分生かして現場を第一に考え関係者の情熱と知恵を結集して取り組まなければいけない今後の我が国の最も大切な政策の一つであることを改めて痛感させられた訪問でした。